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「空(くう)」

ある晴天の正午、微風の中 ─ 開始/

天空に拡がる暗黒であろう無限。 いずれはここに辿り着くであろう球面。 明らかに滞在している透明。 この空虚に含まれるための訓練は、無限の輪郭、球面 の裏側、透明の量を測ろうとする身体の動きに耳を傾け、薄くはかない皮膜の内部に包摂している空(くう)を見つめること。 稀に完璧な均衡がとれる。

/日が15度傾き、風が舞う ─ 終了